12/3(火)23:00-23:30は、「むんぱれTuesday Art Wanderland (アート・ワンダーランド)」by DJエレーヌ。今回のゲストはインディペンデント・キュレーターの青木彬さんです。
■初回オンエアはこちらから。
■タイムフリー放送(2024/12/10 – 12/15)は「むんぱれTuesday」ぺージの「前回の放送」から。

美術館やギャラリーではなく、街や自然の中の公共空間等を活かして、地元の人々や行政と協働でアートプロジェクトやオルタナティヴ・スペースをつくる実践を続けてきた青木さん。日常生活でアートの思考や作品がいかに創造的な場を生み出せるかを模索し続けてきました。
そんな青木さんが自らのキュレーションを考える上で大きな転機となったのが、自身に起きた身体的な変化。12歳で患った骨肉腫により人工関節が入っていた右足を、感染症の罹患を機に切断することになったのです。切断したにも関わらず、足が存在(幻肢)するように感じられ、その幻肢が痛むという不思議な現象を体験した青木さん。その日々をインターネット上で書き留めるようになります。その四年間に亘る記録が、今秋、『幻肢痛日記 無くなった右足と不確かさを生きる』(河出書房新社)として刊行されました。
番組では、幻肢痛日記を綴るようになった経緯、切断後の義足づくり、そして、その過程で見えてきた「切実な創造力」について掘り下げます。また、青木さんをゲストキュレーターに迎え、スケールアップして展開中の神奈川のアートイベント「SENSE ISLAND/LAND|感覚の島と感覚の地 2024」についてもご紹介いただきます。
「無いものの存在」へ想像をひろげ、不確かさを肯定することとは?ぜひお聴きください!
■『幻肢痛肢痛日記 無くなった右足と不確かさを生きる』(河出書房新社)
青木さんが、自身に起きた特異な体験と痛みに向き合いながら世界を思索した一冊。

■SENSE ISLAND/LAND|感覚の島と感覚の地 2024

会期:2024年10月26日(土)~12月15日(日)
会場:猿島 – 金土日及び祝日の夜間 、市街地-会期中の日中(各施設の利用時間に準ずる)
参加アーティス ト:ARu(松島 宏佑/雪野 瞭治/藤本 雅司)、碓井 ゆい、菊池 宏子、キュンチョメ、 齋藤 精一、SIDE CORE、玉山 拓郎、チェ・ジョンファ、TOKYO PHOTOGRAPHIC RESEARCH(濱本 奏/前田 梨那/松原 茉莉/山本 華)、水戸部 春菜、三原 聡一 郎、薬王寺 太一、山本 愛子 他予定 パフォーマンスアーティスト|asamicro、梅川 壱ノ介、オル太、寺尾 紗穂、灰野 敬二 蓮沼 執太
[ゲスト・プロフィール]
青木彬(あおき あきら)
1989年生まれ。東京都出身。首都大学東京インダストリアルアートコース卒業。 アートを「よりよく生きるための術」と捉え、アーティストや企業、自治体と協同して様々なアートプロジェクトを企画している。 これまでの主な企画に、まちを学びの場に見立てる「ファンタジア!ファンタジア!─生き方がかたちになったまち─」ディレクター(2018〜)。都市と農村を繋ぐ文化交流プロジェクト「野ざらし」共同ディレクター(2020〜)。「東京ビエンナーレ2020/2021『ソーシャルダイブ』」アシスタントディレクター。社会的養護下にある子供たちとアーティストを繋ぐ「dear Me」プロジェクト企画・制作(2018~)。「ソーシャリー・エンゲイジド・アート展」(2017, アーツ千代田3331)キュラトリアルアシスタント、「黄金町バザール2017 –Double Façade 他者と出会うための複数の方法」(2017, 横浜市)アシスタントキュレーターなどがある。
これまでにキュレーションした主な展覧会に、「逡巡のための風景」(2019,京都芸術センター)、「鉄工島フェス」 (2017/2019,大田区)、「NEWTOWN『Precious Situation』」(2019,多摩ニュータウン)、「中島晴矢個展 麻布逍遥」(2017, SNOW Contemporary)など。 著書に『素が出るワークショップ』(2020,学芸出版)
Web: https://akiraaoki.jp/
Note: https://note.com/akira1989/
Instagram: @akraok
Twitter: @akraok1989
■番組アーカイブ
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