音のなるすべての場所を、認知症予防・認知機能改善を目指す場所へ。
9月21日“世界アルツハイマーデー”を皮切りに、
音で認知症に挑む「ガンマ波サウンド」の取り組みを開始
いまだ有効な予防策や対抗策が見つかっていない認知症は、超高齢化社会における大きな課題。
ピクシーダストテクノロジーズと塩野義製薬が共同開発した「ガンマ波サウンド」は、ガンマ変調技術を駆使して音がなるあらゆる場所を認知機能ケアできる場所へ変えることを目指し、認知症予防の解決に挑むプロジェクトです。
ガンマ波とは脳波の一種です。アルファ波がリラックス時に発生する脳波と言われているように、ガンマ波は「認知機能の発揮」に関連した脳波であると言われています。
変調を施した「ガンマ波サウンド」を公開しております。
「ガンマ波サウンド」は、個人差はありますが、震えるように聞こえる特徴があります。
https://www.project.gammawavesound.com/
ダイバーシティ&ヘルスケア領域での研究開発と事業化に取り組むピクシーダストテクノロジーズ株式会社(本社:千代田区、代表取締役:落合陽一、村上泰一郎、以下、PxDT)、健康価値の提供を通じて社会に貢献するシオノギヘルスケア株式会社(本社:大阪府大阪市 代表取締役社長:吉本 悟、以下、シオノギヘルスケア)は、9月21日の“世界アルツハイマーデー”を皮切りに、音で認知症に挑む「ガンマ波サウンド」の取り組みを広げてまいります。
RadiCroでは以下の番組にてガンマ波サウンドの紹介をいたします。
日時: 2023年9月21日(木)
番組:12:00~12:30「わだいどころ」番組内にてガンマ波サウンドの紹介と配信
15:30~(約30分程度)「特別番組」ガンマ波サウンドの紹介と配信
URL:https://www.radicro.com/
■「ガンマ波サウンド」に取り組む背景
国内において高齢者人口は増加し続けており、高齢化の進展に伴って有病者数はさらに増加すると予想されています※1。認知症は記憶・学習、言語能力、判断能力などの認知機能が障害されることでご本人のQOL(生活の質 Quality of Life)が低下するとともに、介護者の肉体的、精神的、経済的負担にもつながり、社会に与える影響が大きい疾患です。一方で、既存治療法に対する患者満足度は高くなく※2、新たなソリューションやイノベーティブなアプローチが求められています。
■音で認知症に挑む「ガンマ波サウンド」の取り組みとは
PxDTと塩野義製薬が共同開発した「ガンマ波サウンド」は、テレビやラジオなど、日常のあらゆる音をリアルタイムに変調することで、生活をしながら認知機能ケアを目指す音です。40Hzの周波数は、ヒトが記憶や推論などの問題解決型の思考をしているときに現れる脳波「ガンマ波」と同じ帯域であり、認知機能障害の特徴の一つとして、脳内で認知機能を発揮するのに必要な脳の特定のリズム活動(ガンマ波)が低下していることなどが報告されています※3。また、40Hz周期の音の呈示によって、マウスの認知機能が改善した研究結果や、ヒトを対象とした臨床試験においても認知機能悪化の抑制や脳萎縮の抑制を示唆する研究結果が得られており、ガンマ波変調技術による40Hz変調音においてもヒト脳内でのガンマ波が惹起されることを確認。40Hz音は世界的に注目を集めています※4。
この「ガンマ波サウンド」の可能性に共感頂ける各パートナー企業と共に、各社各領域での様々な「音」のある幅広い場所へインストールしていくにあたって、総合コンサルティング企業アクセンチュアおよびその傘下のクリエイティブエージェンシーであるDroga5 Tokyoがサポートしています。音という新たなアプローチで認知症の恐れを払拭することで、本人とその家族の絆を守り、自分らしくいられる世界を作り出すことを目標に、一刻も早く多くの方の希望となれるよう社会浸透を目指します。
■参考
1.平成26年度厚生労働省科学研究費補助金特別研究事業「日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究」
2.令和2年度 国内基盤技術調査報告書「60 疾患に関する医療ニーズ調査(第6回)」分析編
3. Herrmann, C. S., & Demiralp, T. (2005). Human EEG gamma oscillations in neuropsychiatric disorders. Clinical neurophysiology, 116(12), 2719-2733.
4. Martorell, A. J. (2019). Multi-sensory gamma stimulation ameliorates alzheimer’s-associated pathology and improves cognition. Cell. 177(2), 256-271.e22.
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